debian の tgif は標準では日本語の font が登録されていない状態になっています。 これは /etc/X11/ja_JP.eucJP/app-defaults/Tgif に記述されている リソースがコメントアウトされているのが原因です。
もしあなたが root 権限をもっている のであれば、上記のファイルの コメントアウトされている(先頭に ! が付いている)行で、
をコメント解除し(先頭の ! を削除する)、 環境変数 LANG を ja_JP.ujis に設定すると、日本語が利用できるでしょう。
root 権限を持っていない のであれば、 [debian-devel:12714] を参考に、.Xdefaults を書き換えて実行すると、日本語が利用できるでしょう。 (参考)
手元の環境では、後者の設定をすることで 実行することが出来ました 。設定をしたのは woody ですが、sid でも同様の設定が有効です。
!Tgif.ConvSelection: _JAPANESE_CONVERSION !Tgif.SquareDoubleByteFonts: \n\ !-jis-fixed-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\ !-jis-fixed-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\ !-jis-fixed-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\ !-jis-fixed-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H
debian では Sun の license の問題で、 Java2(JRE や JDK) が official package に含まれていません。
しかし、unofficial package として Blackdown project が debian package を提供しています。 これを利用することで debian でも Java2 を利用することができます。
Blackdown 版の java package を利用するには
# woody, sid の場合 deb ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/Linux/java-linux/debian woody non-free # potato の場合 deb ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/Linux/java-linux/debian potato non-free
という行を /etc/apt/sources.list に加えて、
のどちらかのパッケージを install すれば ok です。 (j2sdk1.3 package は j2re を含むので、開発をする場合は j2sdk1.3 package を、 java の実行環境のみがほしい場合は j2re1.3 package を install しましょう)
たとえば、j2sdk1.3 package を install する場合には root ユーザで apt-get を実行します。
% apt-get install j2sdk1.3
手元の環境では、これで install することが出来ました (環境は sid)。
また、Blackdown project では
なども packaging を行っているようです [debian-users:32727]。
debian には
などの java 関係の library が package 化されてそろっているのですが、 これらの library は /usr/share/java 以下に置かれるため、 環境変数 CLASSPATH を設定しなければいけません。
しかし、新しく library を入れるたびに $CLASSPATH を編集するのは面倒です。 そこで、.cshrc で /usr/share/java 以下のファイルすべてにを $CLASSPATH へ 追加するような script を 用意しました。
この script を .cshrc の中で
setenv CLASSPATH `j2re_classpath --all`
として呼び出すと /usr/share/java の中にあるファイルすべてをロードしてくれます。
私は、不必要な library はロードして欲しくないので、 必要なものだけを .j2re_classpath に記述して
setenv CLASSPATH `j2re_classpath`
のように $CLASSPATH を設定しています。
以前は、Java の インストール型オプションパッケージ というものを利用して、 /usr/lib/j2re1.3/lib/ext を /usr/share/java の symlink にすることで 自動的にロードされるようにしていたのですが、この方法では ant が
% ant Buildfile: build.xml init: compile: [javac] Compiling 5 source files to /home/katsuwo/work/e-Learning/build [javac] Modern compiler not found - looking for classic compiler BUILD FAILED file:/home/katsuwo/work/e-Learning/build.xml:11: Cannot use classic compiler, as it is not available. A common solution is to set the environment variable JAVA _HOME to your jdk directory. Total time: 6 seconds
という エラーを出す ようになるため、symlink を使った方法は使わない方が良いようです。
debootstrap を用いると、Debian システム内に もう一つの Debian 環境を構築することが出来ます。
もう一つの Debian 環境は
などに利用することができます。
debootstrap は実行すると、指定の directory に 指定したバージョンの Debian 環境を構築します。 例えば、sid 環境を /debian-sid 以下に構築したい場合は次のように指定します。
% mkdir /debian-sid % debootstrap sid /debian-sid
まずは構築した Debian 環境の設定を行います。 設定する項目は
などです。
構築した Debian 環境に移行するには
という手順を踏みます。